2014年8月31日日曜日

音質と聴感 デジタルの良さ

以前にデジタルは音が欠損するので駄目だと書いたことがある。
それが嫌いなので経験上私はデジタルを使う気は無い。
それはデジタルを使った上でその良さも知った上で、そう思う。
でも、デジタルにも良さがあるのは事実だ。

車でのことになるが、知人にカーオーディオを本職にしている人間がいるが、彼はデジタルをずっと使い続けている。もちろん、私のアナログの音質も知った上でのことだ。

私もデジタルの良さはよくわかる。いや、正直に言うと音の完成度はアナログでは太刀打ちできない。どう、あがいても無理だと思った。
カーオーディオの雑誌の付録にステージの四隅をしゃべりながら歩く音源があるのだが、これはアナログで再現するのは無理だった。
当然これがしっかり再現出来るシステムなら再生されるステージングもすばらしいものになる。
ボーカルと楽器の位置がそれぞれはっきりわかるし、距離感やステージの広さなども。
アナログで可能かもしれないが、その労力とコストは途方も無いと感じたのは事実だ。
補正された音も車の環境に合っていて、恐ろしいほどの安定感のある音が再生される。

ここで、デジタルの処理について話をしたい。
デジタル処理は大きく3つのパートに分かれる。
・デジタルクロスオーバー
・タイムアライメント
・グラフィックイコライザー or パラメトリックイコライザー
おまけとしてDTSフォーマットなどサラウンドに対応可能になる。
これは車用でパイオニアのXやアルパインのF#1などが使っているプロセッサーで出来る処理になる。他メーカーもあるが基本は一緒だと思う。

クロスオーバーは、アナログでコイルやコンデンサを使って配線するところが、周波数とスロープを設定するだけで自在に作ることが出来る。たとえば2wayでもミッドをフルレンジやスロープを-6dBから-18dBなど自在に操ることが出来る。特に周波数が下がるほどコイルやコンデンサが高額になる。
サブウーファーなどデジタル処理は必須だと思える。
面白いことに同じ周波数、スロープで設定して、出てくる音とアナログで作った音は同じようにならない。経験上アナログほどの変化はデジタルでは出ない感じだった。ただ、スピーカーの特性が簡単にわかるので、最適なネットワークが手軽に早く作ることが出来る。

タイムアライメントはそれぞれのスピーカーの距離差を補正することが出来る。
右ハンドルなら左のミッド(MID)が一番遠いのでこれが基本になる。
次に左のツイーター(TW)の距離がTWの距離より1m遠いとすれば、1mの場合の音のずれを補正してやる。手元に表が無いのでおおまかに言うと、音速が1秒に300mとすると、1/300秒だけ 遅らせてやる。同じように右側も左のMIDとの距離差分だけ遅らせてやる。こうすることで、おおまかには運転席にいながらボーカルがミラー下に来る。
もしろん、しっかりした、取り付けをしていないと音は上に上がってこないが。

ここまで、くると左だけ、右だけ、TWだけ、MIDだけで音を出して調整していく。
TWとMIDでボーカルの高さや位置がずれると再生したときに低域だけボーカルが下に移動したりする。また、基準の左MIDもゼロではなく遅延させておくと、また、調整範囲が増える。

イコライザーだが、ホワイトノイズなどで自動調整も可能だが、基本は手作業になる。
(F#1では自動補正後の補正値は表示できなかった。)
 手軽なのはそれぞれの周波数ごとの音源を再生することだ。
これは周波数ごとに定位する場所、音量が変わってくる。これを補正してやるのだ。
これの効果は大きい!

このように補正していた頃、私はあることに気が付いた。あれ!音が悪い?
よくよく、マニュアルを読むとグラフィックイコライザーは48kHzまでダウンサンプリングされてしまうと。音質が落ちるのでパラメトリックイコライザー(PEQ)を使ってくださいと。
多分、全域をデジタルで処理するので処理能力とデジタル欠損が多いのだと思う。
PEQとは指定した周波数のみを上下させることが出来る。また、周辺の周波数との連動するカーブも選択できる。
はっきり言うと、EQで使えるのはPEQだけになる。

クロスオーバーとタイムアライメントはマルチアンプが必須になってくる。車でもそうだが、ホームでもマルチアンプにするなら・・・・倍額のアンプ1台に集中投資したいのが本音だ!

EQだけなら現状のシステムに追加は簡単に可能になると思う。
だが、ここで考えると。もし、使うなら、PEQだろうと思う。外部のEQでPEQがあればそれでよいが。
もし、使うなら、もし、私ならだけど、PC上でやってしまえばよいと思う。
LINUXでPEQを使って再生してやるのが一番なのではないか?と考えてしまう。

ま、私はデジタル嫌いなので、本気で探してないので理論だけになってしまうが。

今、apuからCM6631AのDDC経由でI2S入力されたDACとLANの設定などで再生する音はすばらしい。が、ここまで来ると、linuxで再生してもwinで再生してもそこそこの音が出てしまう。
本当にひとごとだけど。EQ使うならソフトでやれば?と思ってしまう。

ちなみに、車でハイレゾを再生するとCDの音質が悪すぎて聞くに堪えなくなる。
音の悪いCDなんて瞬間イジェクトされてしまう。

ここから、核心というか、いつか実現したいと思っていることだが。
ホームでは、webラジオと44.1kHzのCDの音の違いが認識できない。
KISS FMを時々聞くが320kbpsは音がよいと思う。音の悪いところも多いが。
いや、ハイレゾも全然恩恵がない。多少は違いがあるがほとんど変わらない・・・・

私もえらそうに、I2Sは音がよいとか、LANで音が変わるとか書いているが。
mp3程度の音との区別が付かない!
実は言うと、これが一番の悩みだ。

失礼を承知で言うと、ホームでEQを使っている人はCD音源がmp3で圧縮されても全く気付いていないのだと思う。
でも、ある意味幸せだと思う。EQのデメリットが無く補正が可能!
そう考えるとEQの使用はありかもしれない。私は使いたくないが・・・・

音質的には車では今のホームの音に到底たどり着けないと思う。だけど、何かが違う。
音の悪い音源も高音質で再生されてしまう。違いがほとんど出ない!
ホームはこんなものだ!と言ってしまえばそれまでだが。そうじゃないことを信じたい。
出来ることなら、将来ハイレゾが圧倒的な音質でぐうの音も出ないほどの音で鳴らしたいと思う。

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