2014年8月19日火曜日

ビットパーフェクトとボリューム

PCオーディオの世界で使われるビットパーフェクトという言葉がある。
PCの世界の完全に処理前と後で一致するという意味とは別にできる限りデータの欠損が少ないようにいい音で音楽を楽しもうという、私はある意味おおらかな言葉と捉えている。

以前に車のオーディオではデジタルは駄目だと書いた。PCオーディオファンの雑誌などを読んでもPCのボリュームは100%で使いなさいとある。
何が問題になるのか?
車の場合はわかりやすかった。デジタルで処理すると、データを切り捨てるのだ。
四捨五入なんて生易しいことはしてくれない。
タイムアライメントやイコライザーを使うと1秒間に何千回、何万回と処理を繰り返してデータを切り捨てていく。
どうなるかというと、考えればすぐにわかるが、CDの音源がMDのようにデータの少ない状態で聴くことになる。ま、大音量で聴けば一緒だ!ほぼ違いはわからない・・・
音楽がズンドコさせるだけならOKだが、そうはいかない。高域の繊細な音がきれいさっぱりなくなってしまう。空気感も何もなくなってしまうのだ 。
デジタルでの処理は極力避けましょうということだ。

次にボリュームマネージメントの話だ。
車で調整するにはやり方がある。車の場合はパワーアンプがあり、それにゲインの調整が付いている。そのゲインとヘッドユニットとのボリュームの位置だ。
まず、アンプのゲインを絞りヘッドユニットを最大音量にする。それからアンプのゲインを自分が聞くことの出来る最大音量にする。
要はヘッドユニットはボリュームを最大に。アンプはゲインを最小にする。
ほとんど、全ての車がこれに当てはまる。

これはヘッドユニットの能力を最大に生かす作戦になる。逆にアンプはおいしいところも何もボリュームは絞ってしまう。アンプを切り捨ててそれで、まともな音になるのか?という疑問が出ると思う。実際にやってみるとよくわかる。これをやっている音は繊細な音や空気感がまるで違う。
ヘッドユニットの出力が低いので、ここを絞ってしまうと、前段の音源の情報量が落ちてしまうということだ。

ホームではアンプのボリュームは10時から14時くらいがおいしいなどという記事がある。
私のシステムでもアンプのボリュームを上げた方が低域が元気がよいと一瞬感じる。
ふと、車でのセッティングを思い出し同じようにアンプのゲインを下げてみた。
これが思った以上に効果があった。
高域の情報量が大きく増えた。その分低域の出方がずいぶん下から出るようになった。かなり、下に伸びる感じだ。

現状私のシステムではDACとプリメインアンプにボリュームがある。

DACを接続するとかなり、ノイズフロアが高い。アンプが9時少しあたりからノイズが入りだす。
逆にアンプをゼロにしてDACを最大にしてもノイズが入る。
使える範囲はかなり、狭い・・・・
最大で使えるのは写真の数値でいうと48くらいだ。これを大きく下げて72あたりにした。
ま、これ以上下げるのもアンプに多少無理があると思う。
結局、車のセッティングとほぼ同じだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿