2014年8月17日日曜日

ハイレゾについて

ハイレゾについて否定的な意見を見かけたので、私なりの思いを。

オーディオは経験とセンスだと思う。その人なりの音が出る。ほぼ同じシステムを使ってもまったく違う音になる。
私は長いことカーオーディオをやっていた。今私の部屋で出る音と比較して音質は車ががんばって出るような話じゃない。apu1c+PCM1792Wの音は車用ハイエンドのF#1やDENONで出る音じゃない。でも、車に乗り込むと実に楽しい音がする。そして、車だと、ステージングの広さや空気感をすごく簡単に表現してくる。それから、車だと人とのふれあいがある。色々な人の音が聴けるし、聴いてもらうこともできる。
以前に話をしたが、オペアンプの交換や車への取り付けで本職の友人がいる。
私の車にはアルパインF#1がのっているが、dvd-audioが再生できる。
彼がいつも言っていたことだが、「dvd-audioは反則だ!音が違いすぎる。
車で再生すると、cdとdvd-audioの違いは明白だ。比較にもならない。192kHzは情報量千倍だけのことはあると実感できる。
それではcdは駄目なのか?それ以前に音源のほとんど全部はcdしかない。
また、良質なcdの音は数少ないdvd-audio以上に音楽を楽しめるし、音もすばらしい。駄目とは言い切れない。が、お気に入りのアルバムでdvd-audioっがあるなら迷わず買うと思う。

音源はレコードから、cdに変わり、DATが一時期あったが、dvd-audioが出て、その後sacdが出た。
CDにはHD-CDも一時期あったうようだが。結局今は普通のcdしか残っていない。今はネット配信の時代かもしれないが、少し前に宇多田ヒカルのハイレゾが発売になると記事を読んだことがある。1999年発売のアルバムだ。日本でのファーストアルバムだと思う。彼女の一番熱いアルバムだと思う。いや、まじめに何年前のアルバムだ?と。
ハイレゾってポップやロックを聞く人間にとって大昔のクラシック(古いという意味で)しか無い。
ぶっちゃけ、今更出してコピーされようが痛くもかゆくも無いようなアルバムばかりだ・・・

私も何枚かdvd-audioを持っているが、ほとんどは同じアルバムでCDがある。
専用にレコーディングはしていないと思う。単にスタジオの高音質の音源をdvd-audioとして発売していると思う。(違っていたらごめんなさい)
最近はdsdでの録音が多いのではないかもしれないが、発売はcdだ。ネット配信するにしてもCDの音質での話だ。

今の評論家などが何を言っているのかは知らない。ハイレゾ専用機?そんなものはPCオーディオには全く意味不明と思う。
ただ、完全に終了しているハイレゾが発売されるかもしれないというのは大歓迎だ。
CDが入れ替わるか、配信がほとんど全部になって音質アップにならない限りハイレゾの時代なんて何年たっても来ないと思う。

そういえば、MD全盛の時代があった。あれは、本当に暗黒の時代だと思った。世も末だと。
今はまだ、その延長線上にいると思う。
CDほどの音質よりは音質を落として安く売った方が儲かる。これが本音じゃないかと。
その中で評論家がハイレゾを推し進めるのは、感情的には微妙だががんばって欲しい。
音質に興味の無いユーザー層が少しでもハイレゾに向いてくれれば、評論家が口八丁だろうと騙そうと全然構わないと思う。

カーオーディオの業界なんてもっと酷い。一番大御所の評論家の先生がとあるメーカーからお金をもらっていたのだと思う。ビーウィ○というメーカーがあるが、そのヘッドユニットはメモリから再生する。確かにPCオーディオではCDを再生するよりhddから再生の方がよいが、車では事情が違う。
そのヘッドユニットは全く持ってハイエンドとは程遠い性能しかないがそのヘッドユニットじゃないと
カーオーディオじゃないと言わんばかりの記事ばかりだった。
デジタル処理はホームオーディオでもやっていない!車がオーディオでは最先端だ!デジタルじゃないとオーディオじゃないという記事ばかりだった。
アルパインF#1でいうと、DACは7万円ほどだが、デジルタルプロセッサーは28万円だった。デジタル全盛でデジタルじゃないとオーディオじゃない時代だったが、デジタルは繊細な音が全部消えてしまう。本当に酷かった。キーンという音がキンで一瞬にして消えてしまうのだ。
ただ、高い機械じゃないとショップが食えない。そのためだけの評論家だ。
雑誌でメーカーからお金をもらって評論する自動車の評論家と一緒だ。
おかげで、DENONやナカミチが消えていった。まともなデッキが次々と・・・

くれぐれも、自分の耳を信じ、ネットで記事を見かけても、自分と同じ感覚を持っているのか、全然違う方向の人なのか判断して欲しい。

車での経験だが、デジタルでの5.1chでの定位感は圧倒的だ。良質なセンタースピーカーでもあれば、ボーカルはセンターから本当に安定して再生される。
センタースピーカー無しでもカーオーディオの雑誌に付録で付いていたCDにステージで4隅を歩きながらチェックする音源がある。デジタルならいとも簡単に前後左右を再現できる。
アナログでは無理だろうと思った・・・
セッティングもノウハウがかなり必要だが慣れれば本当に簡単にできる。アナログシステムはマニアだけのシステムになっている。
 これがPCオーディオに必要か?と問われると、私は必要ないと断言できる。
将来は変わるかもしれないが・・・・

車では音質の悪いCDはすぐにわかる。mp3なんて、聴けたものじゃない。
PCオーディオはおおらかだと思う。mp3でも普通に再生して音の悪さを全く感じさせない。
インターネットラジオの320kbbsなんて、目くじらを立てなければ全然許容範囲内だ。
そのかわり、dvd-audioを再生しても、全然恩恵を感じない。
多少は音が良いが、車みたいに圧倒的じゃない。多少程度だ。
でも、これは私のPCオーディオの環境が車程度のレベルに達していないのだと思っている。
まだまだ、色々やることがあると思う。

車の方だが、以前乗っていた車は古いBMWのM3だ。これにボックスを作って足元に置いていた。
左ハンドルで2ペダルなので、こんな無茶ができた。そのボックスも鉛を流し込んで30kg近くあったと思う。バッテリが24kgで持ち運びしても重たいがそれより遥かに大変だったから・・・
そのボックスそのままで部屋で鳴らしている。
いや、わかっているけど、その労力以上にがんばって箱で作れると思わないので。

で、今はカプチーノに乗っている。旧規格の軽四で2シーターだ。多分軽トラよりもキャビンの体積は少ないと思う。
これがまた、F#1を積んでいるが、dvd-audioを再生しても全くCDと違いがわからない。何をやろうがある程度のレベル以上にならない。
車の場合、音質はキャビンの体積に正比例すると思う。
何が言いたいのかと言うと、今の部屋がカプチーノだと言いたい。
dvd-audioの圧倒的な差すら表現できないのだ。
PCオーディオならしょうがないとは思いたくない。まだまだ、改善の余地はあると思う。

最後の画像はGMPCでハイレゾを再生している画面だ。
イーグルスの名盤だ。192kHzの音源って本当に少ない。私が持っているのはビートルズ、BEGIN、綾戸智恵くらいだ。今はハイレゾの恩恵は少ないが圧倒的に違う再生を目指したいし、ハイレゾの音源が手軽に手に入る時代になって欲しいと思う。

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